ギリシャ文化・・・すべての元
ピタゴラス音程・・・にはまっていたら、今日またおもしろい話を聞いた。「西洋音楽の基本は角笛」だという。日本の「鐘」ゴーンとなるあの響きと何が違うのか?
角笛は倍音で音が単純に変わっていく。紀元前8000年も前、ジェリコの壁を壊した角笛・・というものもあるという。
この古—い楽器はその「倍音」すなわち5度が基音の次の要素だ。
ということは???
トニカ・(1度)・ドミナント(5度)という和声の基本にもなる。
なぜピタゴラスが「Aを中心として完全5度で音程をとっていくと・・・」という発想になったか・・にも関わってくる気がする。
またギリシャ古代語というのは、英語でいえばBe動詞にあたいする
ο, _παρξη, ουσ_α, ζω_, υπ_σταση { being }
_παρξη { existence }
の活用だけでも数ページにわたるそうなのだが、この言葉を学習するとヨーロッパ言語すべての基礎になり、はたまたインド・サンスクリット語の同義語やロシア語のアルファベット、文章の作り方にも通づるものがあるという。これは今インドに住んでいる友人や、ロシアで勉強したフランス人のヴァイオリニストからも聞いたことがある。また「ギリシャ語は数学の素でもある」ことはその記号ルートやベクトルを見ても周知の事実だ(是確認!)
私はもともとギリシャ神話が大好きで、「ヘラクレスの難題」やら、ヘラ、アフロデイーテ、ナルシス・・ミケネイ・・ペロポネソス半島・・・などと聞くと、子供心に血湧き肉躍ったものだ。80年にエリザベート王妃国際コンクールを取り世界各地から急遽招かれる羽目になった。最初のリサイタルがミュンヘンの「ヘラクレスザール」だった。そこに並ぶ巨匠たち・・・Wilheln .Kemp ...Jean-Pierre Rampal などの名前と連なったことにも武者震いならぬ底知れぬ恐ろしさを感じたのだが、ホールの壁に飾られているヘラクレスの彫像、いろいろなシーンの様子は、それだけでも我が人生の行く手を暗示させるような・・・!!と言った大げさのものではなく、ただただ我が身の小ささを実感したものだった。
何の因果か中学になると1年間はある必修のラテン語のあと、娘はギリシャ古代語を選択した。
かいま見る文法の難しさを横目に、今一度ギリシャの歴史、物語にふれるのは嬉しいことだ。
ペルシャのことを調べるので分厚い本を10冊も抱えて友達の家に勉強に行き、「まとめ」を忘れたから「ママ送って〜」という娘の悲鳴につきあって、コンピューターを駆使した!「送信」に成功した私に「ママはシルスよりセーザーよりすごい。ゼウスも感謝することでしょう!」とおだてられ満更でもない。
と、また子供話しで締めくくってしまった。
話は前後するが・・・今度2010年1月15日には文化会館小ホールでの初のレクチュアコンサートがある。「バッハとブラームス」なのだが「角笛」から始まった西洋音楽、和声、そして多声を同時に「味わう」「聴く」醍醐味。そんな話ができればなあ〜と考えているところだ。