今後のコンサートのご案内

「古楽器への初挑戦?」

皆様お元気でいらっしゃいますか?
日本の若葉もだいぶ緑を増していることと思います。
ここブッリュセルは今「八重桜」の絶頂にあり!ここの土壌になぜかあったようで見事にたくさんの花をつけています。
数日で花びらが散ると今度は道いっぱい、何重にもなった花びらの上を「歩いていいのかしら?」と思いながら足を運びます。「きゅ、きゅ」と音がするのですよ。

いつもホームページご覧いただきましてありがとうございます。

さて今回は私が今年あるコンサートのお知らせをさせていただきます。

6月はいろいろ初挑戦です。9日、JTアートホールでベートーベンの室内楽。日頃から尊敬している皆様と作品1の最初から彼の絶筆となった作品130のカルテット[終楽章が最後の作品]までをお送りします。彼の「ひらめき」と「深淵」を味わってください。

12日(金)は有田正広さんのオーケストラとの初共演、東京芸術劇場でメンデルスゾーンのコンチェルトです。これは今もっている私のヴァイオリン「ガルネリ・デル・ジュス1741年製」に「ガット弦」という当時使われていた羊の腸を使った弦を使用します。また「顎当て」も当時のものです。だいぶ音が変わります。またピッチ(弾く音の高さ)も当時を再現して少し低め・・

しかしいわゆる「バロック奏法」にこだわらず、「その変わりからくる音を使って自由に弾いてほしい」と有田さんから言われ「では!」と引き受けました。またメンデルスゾーンが「どうやってこの曲を書いていったのか・・・」彼の初稿から第2稿(これを弾きます)作曲家の背景にも迫りたいと思っています。

20日は群馬でコルンゴールドのコンチェルト。久々の挑戦。美しい2楽章は今は亡き江藤先生に教わった最後のレッスンとなりました。


秋になりますと9月11日(金)文化会館小ホールは4年目になる22世紀クラブ主催「音楽の旅、抒情を求めて」です。(チラシまだでスミマセン)
ベルギーからピアニストのリュック・デヴォス氏を迎え、ブラームス、シュトラウスのソナタを弾きます。彼は私のクラスのピアノを長年受け持ってます。ヴァイオリンとのどんなレパートリーもさっとこなす技も見事ですが近年音楽に幅とつやがでてきました。生徒に教えながら「こんなふうにシュトラウスのソナタを弾ける人もそういないなあ・・」と思って今回頼みました。
ヴァイオリンソロのための「新曲」もまた楽しみです。


11月。シリーズ最後となるアブデル・ラハマン・エルバシャ氏との「ベートーベンのヴァイオリンソナタ」作品12の3、ソナタの1,2,3番を3曲続けて、そして「しめ」は「クロイツエルソナタ」です!11月21日(土)フィリアホール。乞うご期待!!


5月はここブリュッセルで「エリザベートコンクール」もあります。
私が演奏家となるきっかけになった1980年優勝から30年近くたちました。今年は3回目の審査員として招かれています。たくさんの若手の素晴らしさに触れることでしょう。審査員どうし、ヴァイオリン談義に花を咲かせるのも楽しみのひとつです。

公演についてのお問い合わせは、お手数おかけしますが直接ホールや梶本音楽事務所までお願いいたします。

また皆様と「音楽の旅」に出かけられる時間・・・を楽しみにしております。
お誘い合わせのうえお越しください。

2009年4月末 ブリュッセルにて
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