家事

家に帰って1週間たった。というか1週間しかたっていない!もう一か月もここにいるようだ。いったい何がそんなに忙しかったのだろう?

張り切って食事も作り、喜々として勉強なぞ見たりして・・・「暇!」と思いながら優雅にだんなと昼間から食事に行ったり・・・の時間は瞬く間に過ぎ、あっちこっちとタクシードライバーのように子供たちの課外行動につきあい、買い物。

洗濯物、学校で教える・・・夜道の雨の中、知らないところを運転する緊張。ちょっとパパが出張している間の子供たちの安全・・・とまでおおげさな事でもないのだが、その責任、緊張を味わっている。よく単身赴任中の家庭は大変だ、と聞く。自由でよい部分もある反面、こと「子育て」はひとりはつらい。
なんともいえぬ重圧・・・肩の荷が重い。声を荒げることになる・・

いくら「奥さん役」はかなり軽減されているとはいえ、だんなが明日、あさってに音楽会。となると、その気持ちはよくわかる。助けは何もできないけれど、せめて「邪魔はしないよう」気を使う。

その上…と言って怒られるが私には「コンサート」もある。時々ステージ上で「はあ…誰にも邪魔されずにヴァイオリンに没頭できる・・・」と思う瞬間がある。専業主婦と違って「仕事」があるから逆に開き直って家でも「自分の時間」を作れる。もしこれがなかったら!と思うと、ぞおーっとする。ヴァイオリンを弾けば元気になるから。元に戻るから。

家事とは「当たり前」のように家族が生きていける潤滑油…ということは衣食住・・・が、つつがなく行われることであり、それは体も心もとてつもなく大変な「労働」なのだ。そうやってかもし出されている「おしゃべり」があることによって、家族一人一人が個人になった時「考える」という「時間を止める動作」ができる事にもつながるのかもしれない。

風に揺れる葉っぱを見ながら・・・世の中すべての「主婦」に脱帽です。

2008年11月8日
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