まちがい

先日、招待された友達の結婚式に出席できず。
でもなにか送りたくて、メッセージを送った。
今日はまれにみる冬晴れ!真っ青な空に空気がさえている。

『こんな、美しい日に結婚するなんて!心からの「おめでとう」を!』
と、日本語ならばそうなるところだが、英語で書いて送ってしまってからはたと気がついた。
「congratulations」を「congraturations」と書いてしまったのだ。
日本人はもともと「L」と[R]のちがいがなかなかわからない。いや、わかってはいるけれど、今でも私は会話をする時、意識しないと、間違える。この辺が長年外国で暮らしている・・とはいうものの、英語がネイテイブではないことの証拠。本も英語では読まないことの証拠。

いや、一瞬の迷いはあった。でも送る相手はよく知ってる人だし「ま、いいか」と辞書を引かず、恥ずかしいと後から真っ赤になっても、もう遅い。
いつもこの言葉には間違わされる(自分が悪い)

同じ日に、フランス語で書いた新年のカードに
「Meilleurs Voeux」をやはり間違って書いてしまった・・・
(meilleurxと書いたと思う・・)
これまた後の祭り・・・出しちゃった!(あとで娘に聞いたら笑われた・・)

オランダ語では「London」が「Londen」になる。
これも両方知ってる人はまだ許されるかもしれないけれど、英語だけ読めば立派なまちがい・・・(昔だんながよく間違っていて私が笑ってた)

たくさん言葉を話す・ことが、このようなあいまいさや、初歩的なミスを犯す・のではない。
ただ単に「ま、いいか。適当に」といってしまうことの恐ろしさ。

勉強を始めて1年たったオランダ語は、「やはり言葉は1年どころでどうなるものでもない」ということを実感している。
日本とベルギーを行ったり来たりで、そのたびに「やり直し」をするという、非常にロスタイムの多いこともさることながら、「なんとなく」わかる気になって勉強しないのだから、「夏のレベルぐらいまでは戻らないといけませんよね」と久々に出かけたベルリッツの先生に言われてしまった。
案の定、夫の家族とのクリスマスデイナーでは見事に「わからなかった!」

それともうひとつ、いかに『書く』作業の大事なことか、である。会話と違って『書く』のは時間がかかる。しかし自らの手で、一字一字書いているうちに『確認』できる。

すぐ『辞書を引く』ことも大変大切だ。
「後で」と思っていると、またその言葉が出てきたときに、また「ま、いいか、後で」となる。すでに二度手間、時間の無駄というものだ。いずれにせよ同じ言葉は10回以上使わないと身にはつかないだろう。それでもまだ「まちがう・・・。」

「無知」とはおそろしいものだ。

「音」にはすぐに現れる。

「練った音」は時間がたっても残っている。楽器にも体にもそして「心」にも。

考えつくされた構成、思考、またその上に、空想が働いて初めて『感情の裏打ち』ができる。

情緒といわれるものが、おのずから現れる。

私もできるようになった「パソコン」ばかりたたいていないで、ブログを「書く」ようにしないと!と、肝に命じた一日だった。

2007年12月末日 飛行機の中で
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