あと5分!

練習の仕方、だらだら練習は一番良くない。
45分と決めてみる。
休み明けの肩のこわばり、筋肉のなまけぐせをほぐしていく。
この秋弾く曲たち・・例えばモーツアルトの1番のコンチェルトを弾いてみる。
2年前に弾いたなあ~
体、指に残っているところ、難しいところを思い出す・・・
バッハのドッペルコンチェルトの2楽章。来週シオンでティボール・ヴァルガコンクールの今年新しくできたジュニア部門の本選で候補者と弾く。私の他に相手をするヴァイオリニストおよび審査員はアナ・チマチェンコ、ギドン・クレメル、それに主催のパヴェル・ヴェルニコフの4名だ。本選には候補者4人が残り彼らの誰かと一緒に演奏する事になる仕組みだ。各コンクールは色々な手を考え出す。ピアノトリオなどの室内楽をやらせるところ。今度仙台国際音楽コンクール、私が審査委員長をしているところではコンサートマスターの曲目が二つセミファイナルに登場する。
シオンでは私達審査員がセカンドヴァイオリン担当だが意外にやっかいだ。音楽の難しさがある。バッハのコンチェルトは各種弾いてきている。このドッペルコンチェルトは7月に弾いたばかりのオーボエとヴァイオリンのコンチェルトの構成に似ている。メロデイーがあり追っかけ展開、転調、思わぬ暗さもあって元に戻って、めでたしめでたし、と!
簡単な音列の難しさは大作曲家の真髄だ。音が少ないほど込めるものを求められる。全てを投入してみる。バス、ハーモニー、そしてリズム、そして相手方。何も候補者の伴奏をするから練習するわけではない。自分のためにやる。

心も体もだらだら~から始まるとなかなか45分が決まらない。40分ぐらい・・もうやめたい。

あと5分!

頑張ってみる。考えてみる。

気が付くとさらに10分経過。最初の2小節の中の問題点がいろいろ浮彫になってくる。

で止め!

打ち切りの術が実は一番大切だ。














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