日曜の朝

気温は7度、じきに屋根やねが白くなる時期がやってくる。冬だ!

今年は珍しく秋晴れの日が続く。
先週のノーカーデーの日も真っ青な空の下、人々が思い思いに自転車を走らせる姿があった。このときばかり・・・のカップルはちょっと大変そう。皆月曜日は筋肉痛だったらしい・・・
9月になると日本でもそうだがヨーロッパでも一気に美術展が始まる。娘の道子は今頃自転車でミュンスター(ドイツ)の10年に一度という街をあげての展覧会、彫刻展に行っている。ドイツは国中に自転車道路が完備されており、ブリュッセルのように「途中まで自転車道あったけどなくなった・・アブナイ」という事はない。幹線道路と街路樹や森を隔てた専用道路、自転車王国オランダでは当たり前の事だ。マストリヒト音楽院に行く途中いつもアルベート運河を渡るが森の間を通る大きな運河のわきには必ず自転車道路がある。気持ちいいだろうなあ~
私自身は10年ほど前までは子供たちについて走ったが、何しろ森の中のがたがた道で足ではなく腕、肩に力が入りやめた。今や東京実家のおばちゃり、このごろではおばあちゃんちゃりに近くなってきた!

夏から秋への移行で体の変化がある。
疲れた腎臓を休めると排泄もよくなり大汗かいたり下痢したりしながらだんだん秋の体へとなっていく。NHKスペシャルで臓器同士の会話・・とかいう話を聞きかじりしてふむふむと納得する。

弟子にピアノがうまいのがいる。弟子の前で弾くのは勇気がいる。
レッスン合間にいっしょに小品を弾いてもらった。
緊張するし目標になるし・・・
教えてばかりの環境と違い、演奏会とも違いなかなか良かった。

イタリアのマスタークラスは今年で5年目を迎える。カッセロという280人の村が村中揚げて生徒たちを歓迎してくれる。家庭に泊めてくれる。
14世紀に建てられたお城でのレッスンは分厚い石のおかげで音の問題もない。11月に少し肌寒い、と最初の年に言ったら次の年は分厚いビロードのカーテンがあり、次の年はきちんとドアができていた!3年目からは地元の「音楽教室」用の部屋にピアノが入っていた!
そんな感激的な村の人たちとの会話の為に拙いイタリア語を覚えた。しかしどうもイタリア人はほめ上手ですぐ「うまい、うまい」と言ってくれるので勉強しなくなり、結局最初の年の「飛躍的進化」からまったく進化していないのが現状だ。

日曜になると一族郎党全て集まって郊外のレストランに行く、何の変哲もない地元のその中に入るとものすごい喧噪だ!満杯。
次から次へと美味しい料理が出てきてまあ凄い事~~1年分ぐらい食べた気分になって夕方去る・・・

イタリアの田舎ならではの光景だが老若男女笑いが絶えない光景は良いものだ。

さて今日我が家はひっそりと犬とふたりかな?
旦那はアントワープのお母さんのところ。
息子は久々にサッカーの試合だという。
道子はミュンスター。
くたくたで帰ってくるだろう、鍋でも用意しておくか!

              2017年9月末ブリュッセル





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