忘れることはいいことだ!
バッハの2番のパルテイータを練習していた。
何年も何年も弾いている。
昨年NHK=TVでも今は亡き小林悟朗さんに録っていただいた。
この秋又弾き直す。
今までに使った楽譜、もう何冊目だろうか…その時々のコメントやら注意事項でもう書きこみ切れず今度はポストイット、これからはがしたり貼ったりできる。
それでも見にくい。
又新しい楽譜で勉強する。
まっさらな譜面は「一体私はどこまでこの曲を料理してあったんだっけ?」
というテストのようだ。
当然忘れている事柄もある。
その時々の重要性が違うのも当たり前だ。
だから面白い!
先ほどもサラバンドの後半、バスの半音階を(発見)した!
もしかしたら、いつかすでに気づいていてどこかの楽譜には書き込まれているかもしれない。
でも今日の発見。
ここで打ち切り。
実はここが練習の切り方の一番難しいところでもある。
だらだら時間をかけて堂々巡りしてしまうことが多々ある。
一つの発見は全ての喜びだ。
忘れる・・ことはいいことだ。
新しい感動ほど素晴らしいものはない。
2013年9月21日ブリュッセルにて